それから広美は何も話さなかった。 ただ窓の外を ぼんやりと見つめるだけ。 それはまるで、記憶を失ってしまった少女のようであった。 『…じゃあ、先生はこれで失礼するわね。…またお見舞い来てもいいかな?』 『………………。』 『…またね。』 はぁ… 私って最低だな…。 生徒の気持ちも考えないで、自分のことばっかり。 …ホント、教師失格よね。 だけど… やっぱり真相が知りたい。 2人の所にも行ってみよう。