「余裕のある落ち着いた人が好き、って言ってた気がします」
言いながら、膝に頬杖をついて、揶揄うように首を傾げてくる千歳。
「……でもこれ、霞先輩とは真逆ですね?」
そのド失礼な煽りに、さすがにぴく、と表情筋が痙攣してしまった。
こいっつ……どこまでもナメ腐ってんなぁ、マジで。
そうやって俺のことを揶揄って、反応見て、余裕の無い奴だって内心鼻で笑ってんだろ?俺のこと自分の手のひらで転がしまくって、さぞ楽しいだろうな。
──ただな、榛名千歳。これだけは分かっておけ。
お前みたいな平和ボケしたカタギのポッと出に比べたら、俺は圧倒的に経験が豊富だ。
物心ついた時から死ぬほど女を抱いてきて、距離の詰め方も甘やかし方も嫌というほど知り尽くしてる。
さっきまでは、想定外の切り口で攻められ続けたせいでグラついてたが──
これ以上、こんな調子乗った一年坊にメンツを潰されるわけにはいかない。
だからここからはお前の戦い方に合わせて、俺もそっちの土俵に降りて勝負してやるよ。
