「いつもあんな感じなんですか?」
「違えよ、あれは……シフトミスだ」
「そうなんだ、シフトミス……っふふ」
は?コイツ今素で笑ったな。かわ……失礼な奴め。
これだから、コイツを家に連れてきたくなかったんだよ。一匹狼の俺が実はこんな愛され坊ちゃんだってバレたら死ぬほど恥ずかしいだろうが。
爺なんか、さっき千歳が男だって分かった瞬間に目の前で泣き崩れやがって。
『てっきり、また麗しいお嬢様をお連れになったのかと存じましたが……ご令息。しかもご友人……!!』
『友人じゃねえ』
『お頭にご報告せねば……坊ちゃんがついにご学友をお連れになる日が来ようとは……』
『やめろクソジジイ!!』
数分前の茶番が脳裏に甦り、内心思いっきり舌打ちした。
ったく、いらんことばっか言いやがって……それじゃまるで俺が万年ぼっち野郎みたいに聞こえるじゃねぇかよ。
俺は孤独じゃなくて孤高なんだって何回言えば分かるんだあのヨボヨボ爺さんは。
