さっさと嫌いになってくれ〜アイドルオーディションで嫌われたい男装美少女、なぜか姫ポジ獲得?!〜



「……そういえば、話変わりますけど。俺、最近茉白ちゃんの好きなタイプ聞いたんですよね」

「は?教えろ」


幸運にも話が変わった&死ぬほど興味のあるトークテーマが出てきて、俺は前のめりになる。

そうだ、今俺が本当に狙ってるのはこんな腹黒王子じゃなく、天羽茉白の方だ。

業界じゃ意外とガード固くて抱けないって噂だけど、レアリティがあるぶん一回は唾つけときたいんだよ。


と、目の色を変え食いつく俺に、千歳はニコニコと感情の読めない笑顔で口を開いた。


「条件があります」

「なんだよ」

「霞先輩のお家に行きたいです」


無理ッッ!!!!


と、どんな条件でも即答でぶった斬る予定だったのに。



悪戯っぽく微笑んで見上げてくる千歳を前に、喉奥がぎゅっと変な感覚になって、つっかえてしまった。