「それならそうと早く言えっっ!!!!」
恥ずかしさを誤魔化すためありったけの声量で怒鳴りつけると、千歳の小さい肩がビクッと震えた。
なんなんだよ……今のじゃまるで、俺がただの自意識過剰なバカ童貞みたいじゃねーかよ?!
っていうかまずこの土砂降りの中チャリで爆走するバカがどこにいるんだよバカ野郎!!轢かれて路肩に突っ込んでさっさと死んじまえバカが!!!!
しかも、気づいたら俺が歩道の内側を歩かされてるし……
ナチュラルにモテ男ムーブでエスコートしてやったとか思ってさぞ気持ちよくなってんだろうな?!俺を暴走自転車から守れてよかったなこのバカ野郎!!!!バーーーーーーーカ!!!!
クッソ、悔しすぎる……死んでもこのままで終わるもんか。
こっから巻き返して、俺の圧倒的モテモテ力でギャフンと言わせてやる。
澄ました顔でいられるのも今のうちだぞ、覚悟しとけよこのエセ王子野郎──!!!
