ま、仮にお前が女だったとしたら、俺が飽きるまで可愛がってやっても良かったんだけどな。
ツラだけ見れば文句ナシで好みなのに、俺と同じモンついてるようじゃお話にならねぇ。
生憎、俺は生粋のノーマルだ。
世間じゃ多様性だとかL……なんだっけ、LDKだかなんだかが流行ってるらしいけど、俺の感覚じゃマジで理解できねぇし。
大体男のくせに男に欲情するとか、意味不じゃね?まぁ別に知ったこっちゃねーけど、少なくとも俺だったらプライドが許さないね。
だから、例え榛名千歳がいくら良い匂いがしようが、距離が近かろうが、顔が好みだろうが、まったくそういう方向の興味は湧かない。むしろ嫌悪感が増すばかりだ。
こんなほぼメスみてぇな優男が俺のスクールライフを邪魔して勝ち誇ってるっていう事実に、心底反吐が出──
──すり。
「…………」
突如。
なんの断りもなく擦り寄ってきた体温に、思考が停止した。
制服越し、密着する肩と腕。どこからどう考えても、恋人同士の距離感。
…………??
は…………???
