じっ、と目を凝らしてよく見てみる。
童貞じゃあるまいし、この俺が虫刺されや火傷とキスマを混同することはまずない。間違いない。コイツやってんな?
形も綺麗だし、ガッツリ赤く残ってるし……相当やり慣れてる奴にマーキングされてんじゃん。下手したら今日のうちに付けられたんじゃねぇの?学校に女いるってことか?まさか茉白じゃないだろうな。
ってか、榛名千歳も意外とそういうことするんだな……下ネタに乗ってこないウブな優等生だと思っていたぶん、普通に衝撃がデカい。
どうしてこんなお利口さんが峰間京みたいなバケモノとつるんでんのかマジで意味わかんなかったけど、もしかしてコイツ、実は裏で一番エグかったりすんのか?
と、そんなことを思いながらじーっと千歳の首元を見つめていると。
本人もそれに気がついたのか、視線を首元に落とし──
すぐに息を呑み、さっきまでのつまんねー雑談をやめて、跡を隠すようにボタンをひとつ閉めた。
……顔、赤。
焦ってんのか。
……なんだよ。その反応じゃやっぱウブじゃねぇか、身構えて損した。
遊んでるどころか、むしろチャラい女に遊ばれたって感じか?やっぱそうだよな、お前なんかが女を遊ぶ側に立てるわけがない。むしろ遊ばれる立場の方がお似合いだ。
