「大丈夫だった?」
「いい加減防犯ブザーとか持ち歩きなさいよ?!」
両者からはめちゃくちゃ心配されただけで、特にそれ以上深い追求はなかった。
冷静に考えてみたら、ここって半個室で外から見えづらいし……私の抵抗する声だけ聞いて飛んできたとか、おおかたそんなとこだったのだろう。
「LINEしても既読つかないから目撃証言追って来てみたら全く……」
「ここ人通り少ないとはいえ普通にバレるからね?!何考えてんのっ!!」
「可愛くて興奮しちゃって」
「「キッショッッ!!!!」」
本気でドン引きされ、ギャーギャーと双子から説教を受ける峰間京。
その横で、私ははだけた制服のボタンをかけ直しつつ、軽くため息を吐いた。
京って……本当に信用していいのかどうか、正直まだよく分からない。
口では大丈夫なんて言ってるけれど、これから私と霞がどんどん接近していった時に、本当に平気でいられるんだろうか。
どれだけ理屈で納得していても、どこかで我慢の糸が切れて、さっきみたいに暴走したりしそうで怖いな……。
と、そんな一抹の不安を抱えつつ。
散々非難されてもまるで悪びれない京の横顔から、私はそっと目を逸らすしかなかった。
