京の人外処世術によって作られた謎展開、もちろん死ぬほど気疲れはするけれど……霞攻略作戦にとっては、正直言って美味しすぎる状況。
茉白ちゃんとの親密さを存分に霞へ見せつけられるおかげで、私たち二人は今いい感じにバッチバチだ。
『邪魔な同性として彼の視界に入る』という第一ミッションはここ数日で充分達成できただろうから、頃合いを見て次のフェーズに移りたいところ。どうにかして九条霞とサシで接触する機会を作らないとな……。
と、そんな状況下で迎えた、新学期第二週の木曜日。
昼休み、ラウンジのボックス席には、机にコスメを広げビジュ調整に励むスイモニ組と、それを幸せそうに鑑賞する成功したオタク・小山明頼。
そして購買のメロンパンをかじる私──つまり一年生四人組が揃っていた。
スイモニの二人は午前に仕事で抜けることが多くて、ご飯も現場で済ませてくるから、学校到着後の昼休みはだいたいメイクアップタイムになりがち。そして明頼は早弁常習犯なので、昼休みには既に弁当がない。
結果、何故か昼休みなのにご飯を食べているのが私だけという謎状況が発生していた。
別に悪いことをしているわけじゃないのに、なんとなく肩身が狭いな……。
そんなことを考えながら、ちまちまとメロンパンを食べ進めていた──その時。
