四日間、死ぬ気で九条霞を妨害し続け、満身創痍で迎えた金曜日。
午前中はスイモニの二人が仕事で不在だったため、肩の力が抜けていたけれど、昼休みから合流して一緒に昼食を取る流れになった途端、私は再びセコムスイッチをオンにする。
とはいえ、ここまで来るともう集中力も限界で、つい油断してしまったりもするんだけど。
なんか……遥風とか京って、私がピンチの時すぐに飛んでくるけど、もしかしていつもこんなに神経を尖らせているんだろうか。
だとしたらよく疲れないな。私はまだ一週間すら過ぎてない時点で息も絶え絶えなのに。尊敬する……。
と、変なところで感心しながら、パックのフルーツオレをストローで吸っていた──
その時。
「……千歳ってさぁ、ましろんのこと狙ってんの?」
「ゲホッ」
唐突に夏葉ちゃんから放たれた一言に、思わずむせ返る。
「ゲホッ、ゲホッ……え、何?」
「フツーに言葉のまま。最近めっちゃグイグイいってるし、そういうことなのかなって」
ロングヘアをデカめのブラシで梳かしながら、軽い調子でそう言う夏葉ちゃん。
私は何も言い返せず、ちょっと黙り込んでしまった。
