「その気が無い子には、あんまり真面目に返し続けない方がいいよ。思わせぶりだって逆ギレされて、チャラい奴認定されるから」
「……マジ?そんなんあるの?怖いな女子って」
この学校の子たちは分からないけど、少なくとも私が中学で見てきた女子はそんな感じだった。
狙われていることに気づかないまま、親切心で会話を続けているうちに、いつの間にか『脈アリ』認定され引き下がれなくなる……真面目な人ほど損をしやすい構造だから、上手いあしらい方を覚えなければならない。
と、そんな私の忠告に補足するように口を開いたのは陽斗。
「来るもの拒まずの奴は同性からも僻まれるしね〜。あの子は俺が狙うとか暗黙のルールで決まってたりするから、知らずに話してると、好きな子横取りされたって恨まれるよ」
「えぇ〜……」
知るかよ、と顔をしかめる雪斗。
女子の事情しか知らなかったけど、男子でもそういうのあるんだ。
男子って、女子とは違って、モテている人が尊敬されてるイメージがあるけど……まぁ最近の男子ってだいぶ女々しいしね。好きな子横取りとかで過敏に反応しちゃうのか。
好きな子横取り、ねぇ……。
…………。
……待てよ。
使えそうな作戦を、思いついてしまったかもしれない。
