さっさと嫌いになってくれ〜アイドルオーディションで嫌われたい男装美少女、なぜか姫ポジ獲得?!〜



『Lin:さっき急にごめんなさい😢雪斗先輩であってますか!』

『みひろ:フォロー返してくれてありがとうございます』

『な な:明日話しかけにいこっかなー』

『羽奈:三年生かと思った!大人っぽいですね』


「……チャラッ」

「お前に言われたくない!!」


京に揶揄われ、秒速で言い返す雪斗。

そんな彼の隣で、陽斗も「だから断れって言ったのにー……」と大いに呆れている。

私の知らない間に雪斗に一体何が……?

呆気に取られる私に、陽斗が説明してくれる。


「こいつさ、声かけてきた女の子一人一人にバカ真面目に対応しちゃって」

「いや、だって学校のこと聞きたいって言われたから」

「口実に決まってんでしょ」

「えっ、そうなの?!」


本気で衝撃を受ける雪斗に、私は苦笑いしてしまう。誠実すぎるのも考えものだ……。


でも、Z世代のDM恋愛文化って、実際に経験してみないと分かりづらいのも事実。

昔の恋愛とは違って、今の恋人作りの主戦場はDMに移っているといっても過言ではない。

付き合うまで直接話したことがない、というカップルだってざらにいるのだ。


そのため、このDMでの立ち回りを間違えてしまうと、現実の学校生活で致命傷を負ってしまうことがある。

ちゃんと指南しておかないと危ないな……と思った私は、雪斗にひとつアドバイスをした。