……と、そんな流れで、雪斗が私にひとつ提案してきた。
「じゃあ、放課後全員でどっか集まって、詳しく話し合う?今後のこととか」
幸い、反対する人はいなかったため、すんなりと作戦会議の開催が決定。
その会場に選ばれたのは、兎内双子の家だった。
寮に帰るには少し遠いし、学校のラウンジスペースだと、九条霞本人に聞かれる恐れがある。
その点、彼らの家は学校から近く、父親も仕事で不在という絶好の条件だった。
陽斗だけは乗り気じゃなさそうで、室料一人二千円取るとかアコギなことを言い始めたけれど、ここで役に立てば白藤天馬にいいように口をきいてやると言ったらあっさり許可してくれた。
焼肉の時も思ったけど、この人の長いものに巻かれる精神は尋常じゃない。
同世代から見ればただの現金なやつだけど、なんだかんだ、こういうタイプが一番生き残るんだよな……。
と、そんなやりとりを経て、私は今、数ヶ月ぶりに兎内双子宅へお邪魔している。
今日の出来事があったせいで、九条霞の私に対する印象はおそらくどん底だ。
俺様の狩りを妨害してきた何処の馬の骨かも分からない汚物、くらいの評価だろう。
正直ここから這い上がるのは絶望的だろうけど、三人よれば文殊の知恵っていうし、頭数が増えたことで何か打開策が見つかるかもしれない。
そんな淡い期待を抱いていた私だったけれど……
