さっさと嫌いになってくれ〜アイドルオーディションで嫌われたい男装美少女、なぜか姫ポジ獲得?!〜



──と、初対面ではなかなか荒んだ感想を抱いてしまったものの。

仮に本当に任務を放棄し、不登校にでもなってしまえば、残るのは義兄からの信頼の喪失と、義父への恐怖だけ。

やっぱりもっといい作戦があるんじゃないかなとは思うけれど、私の足りない頭じゃ、社長たちを納得させられる改善策なんて思いつく気がしないし。

なんとかするしかないかぁ……と、結局は腹を括らざるを得ないのだった。


とはいえ、この難題を一人で抱え込み続けるのは普通にしんどい。

というわけで私は、恥を忍んで、双子と明頼にも協力を仰いでみることに決めた。


今回の学校メンバーは偶然にも、葵を落とす時に手助けしてくれた面々ばかり。

前例があったからか、核心には触れずぼかして説明しても、みんな意外とすんなり理解してくれて本当に助かった。


特に雪斗と明頼は思いっきり同情してくれて、霞をぶん殴りたくなったら代わりに殴ってやると約束してくれた。

心強い限りだけど、そんなことをしたら二人の首が物理的に飛ぶので頼まないと思う。