「でもうちら明頼くんには感謝してるんだよ。君が騒いでくれたおかげでエマプロ視聴者層からの新規ファン獲得できたし」
「へっ?」
「だからさ……」
言いながら、明頼のそばにしゃがみ込む夏葉ちゃん。
そのまま視線を合わせ、首をこてんと可愛く傾げて──
「デートしてあげよっか?」
爆弾発言を投下した。
「……デーッッ、トぉぉぉおお?!?!」
案の定、瞬間湯沸かし器みたいに顔を真っ赤にして素っ頓狂な声をあげる明頼。
「ちょっと夏葉」と茉白ちゃんが咎めるけど、言った本人は「いーじゃん、お礼に一回くらい♡」とお気楽な様子。
全く、何を考えてるんだ夏葉ちゃんは……。
こんなやつとデートなんかしたら最後、それこそ鼻血で海作ってくるよ?
遊び半分で構ったらしんどくなるのは明頼の方だろうし、絶対にやめた方がいい。
……でも、推しとデートなんて千載一遇のチャンスだし、明頼は普通に乗ってしまいそうだな。
大丈夫かな……と思いながら、ちらりと視線を向けると。
バチッ、と思いっきり目が合った。
