「……明頼っ?!?!」
秒速で涙が引っ込む。
感動の再会どころじゃない。生命の危機すら感じる衝撃的な絵面に、私はすぐさまポケットティッシュを引き出し、ほとんどぶん殴るみたいな勢いで彼の鼻を抑えた。
けれど彼は自身の惨状に気づいていないのか、焦る気配もなくぼーっとしたまま。
「ねぇ鼻血!!わけわかんないくらい出てる!!」
「……はは。平気平気。なんなら今この幸せの絶頂で失血死してぇ」
「いや初日で制服汚したくないでしょ!!ティッシュ!!」
私の必死の訴えに、ようやく自分でティッシュを持ち始める明頼。
鼻血の海でクロール云々とか言ってたの、オタク特有の誇張表現だと思ってたのに……本当に出す奴があるか!!
当然この騒ぎには周囲から視線が集まり、気づけば完全に注目の的となっていた。
明頼この人、これから夏休みくらいまでは学校中で鼻血の人って認識されるんだろうな……。
そんなことを思いつつ、息も絶え絶えで惨状をなんとかしようと奮闘していると──
