「え、ちょ──」
なぜか顔を赤くして焦っている様子の明頼に、私は手を伸ばし──
その両肩を、正面からガシッと掴んだ。
「なんでいるのっ?!」
「ギャーーーーッ!?!?」
「叫んでないで答えて!!」
「ギッ……」
私の言葉に、明頼はどうにか絶叫を噛み殺したようだった。
自身を落ち着かせるかのように、スーハーと何度か深呼吸を繰り返した後、真っ直ぐに視線を合わせて、にや……と笑う。
「お忘れでしたか……俺も兎内双子と同じく、モネ所属の立派な練習生だということを」
その言葉に、私はハッとする。
……確かに、そうだ。
兎内双子は、エマプロでファイナリストになったからここに通い始めたわけではなく、もともとモネの練習生として一年次から在籍していたと聞いていた。
だったら、双子と同じ条件で明頼が入学してきても、何もおかしくない。
ちょっと考えればすぐ気づくことなのに、色々とヘビーな出来事が重なっていたので、そこまで頭が回っていなかった。
