「あー、千歳くんって遥風さんと仲良いんだっけ?」
遥風さん!?!?
謎の敬称をつけられている遥風に特大の違和感を覚えつつ、私は軽く頷いた。茉白ちゃんは続ける。
「遥風さんがさ〜、一時期NoirEdenのさくら先輩に手出してたの知ってる?」
「……うん」
流石の情報通、もう当然のように遥風の女遊び相手も把握済みらしい。一体どっから手に入れてるんだ……と少し呆れてしまう。
「けどなんか、さくら先輩急に振られてSNSとか全部ブロックされたらしくて」
「……」
遥風!!頼むからもうちょっと上手くやれー!!と心の中で絶叫してしまった。
あの時あんなに自信満々に『全員切ってる』とか言ってたから、円満に終わってるのかと思ったら、普通にぶつ切りしてるだけじゃん。
遥風って女の子に優しいのか冷たいのかよく分かんないとこあるよね……峰間京より先に背中刺されて死にそう。
「で、さくら先輩ガチ病みして今活休考えてるって」
「それまこと?ってか遥風くんって意外と遊んでくれんの?いってみよっかな」
「やめなさい」
バッサリ一刀両断される夏葉ちゃん。
夏葉ちゃんってかなり奔放だよね、将来変な男に引っかからないか心配だ。
けれどその点、茉白ちゃんはちゃんと男見る目ありそうだし、夏葉ちゃんの優秀なブレーキになってくれそうで頼もしい。
