やはり一流スタイリストの彼がデザインしただけあって、ここの制服はお洒落だ。
深みのある紫紺のブレザーはすごくスタイリッシュで、街を歩いていたら一目で東怜の生徒だと分かってしまうようなキラキラ感がある。
ブレザーの他にも、ベストやカーディガンなんかのオプションもバラエティ豊かで、全てのアイテムがシルエットも生地も上質。
もしこれ自費負担だったら何円したんだろう……と今更ながら少し怖くなる。
制服だけじゃない。この学校は、とにかく全てのものが無駄にお洒落だ。
校舎も吹き抜けのガラス張りアトリウムがあったり、やたらデカい観葉植物が置かれてたり、ラウンジスペースがやけに多かったり。
そしてクラス表記も私立高校らしくアルファベット表記で、一年生はA組〜E組まである。AからCがアスリート科、DとEが芸能科と分かれているようだ。
ちなみに私はE組、一番端っこのクラス。
このクラスは芸能科の中でも知名度が高い人たちが集められているのか、見覚えのある顔がやけに多い。
既に芸能界の第一線で活躍している人たちばかりで、入った時は少々気圧されたけれど──
それでもみんな、口を開けば年相応の高校生。
「インスタ交換しよー!」
「普通に入学式プリとか撮りたいよね」
「お前制服糸ついたままじゃね?」
入学式終了後、他のクラスのLHRが終わるまでの待機時間で、クラスメイトたちは早くも打ち解けているようだった。
