──さらりと風に靡く絹糸のような、色素の薄い髪。
──星屑を閉じ込めたかのような、吸い込まれる瞳。
──小柄で華奢な体躯に、ブカッと少し大きな制服。
今まで出会ったことがないレベルの絶世の美少女が、申し訳なさそうにこちらを上目遣いで見つめていた。
「すみません……!」
「ぜ、ぜぜぜ全然!全然全然いいっす!!アザスッ!!」
なんの感謝?と周囲の誰もが思った。
けれど、そんな中でその少年だけが有頂天で自分のミスに気づかない。ぺこりと会釈して遠ざかっていく彼女の後ろ姿を、ただただ呆然と見送っていた。
(ヤバいめっちゃ可愛い……芸能科……?だよな。アイドル?)
立ち尽くす彼に、今度は別方向から声がかかる。
「あれ。お前久々じゃんー」
視線を移すと、そこには彼と同じ競技の顔見知り集団がいた。
今すぐにでも先ほどの興奮を共有したい。そう思った彼は、挨拶もそこそこに集団にズカズカ近づいていって熱弁を振い始める。
