「その、私の色仕掛け能力に全ベットするのはリスクが……」
「京と千歳の最強タッグなら大丈夫だろ。葵落としたもん」
「別に落ちてない」
「とか言ってますけども」
「そもそもそれ以前に学校に通える期間だって一ヶ月くらいしかないですし……!」
「なんでもやるって言ったよね?」
「……」
天馬の笑顔の圧に押し切られ、何も言い返せなくなる。
今になってようやく葵の気持ちが分かった。この人も大概ジャイアンだ。
表情を引き攣らせる私の隣で、同じく全くもって乗り気じゃなさそうな峰間京。
「何が悲しくて千歳と知らん男のイチャイチャをセッティングしなきゃいけないんだよ……」と口を尖らせ文句を垂れている。
私、これから峰間京の依存をどうにかしていかなきゃなのに、このシチュエーションだと嫉妬が拗れてさらに酷くなりそうで怖い。
依存解消作戦は学校が終わった後のファイナルに賭けるしかないのかもしれない。
