さっさと嫌いになってくれ〜アイドルオーディションで嫌われたい男装美少女、なぜか姫ポジ獲得?!〜



「あのー……もし、私が榛名優羽の家に残り続けたら、何が起こるんですか?」


四次審査が始まる前、天馬から警告を受けた時から、ずっと気になっていたこと。

彼はあの時、『榛名優羽は危ない』とは伝えてくれたけど、具体的にどう危ないのかまでは詳しく教えてくれなかった。

それによってこちらの対策も変わってくるから、そろそろ聞いておきたいのだけど。


そんな私の問いに、天馬は苦い表情でぐしゃりと髪をかき上げた。


「それが、わっかんねーんだよな」


……分かんないの?!

じゃあ、一体なんで危険だって言い切れるんだろう……ヤクザだからってだけ?と戸惑う私に。

天馬はワントーン声を落として、静かに続けた。



「ただ、ひとつ言えるのが。あいつが今まで取った養子は──全員ろくな末路を辿ってないってこと」



…………ああ。

白藤天馬。



この人は本当に、毎回とんでもない爆弾を落としてきてくれるな。