「……言っとくけどね。芸能界じゃ今の俺なんて清純派な部類よ?俺の先輩で、可愛い共演者に口説きLINEコピペで送って食い散らかしてポイしてる奴とか普通にいるからね。救いようない」
自身の身代わりとして、とんでもないゴミクズ人間の話を売ってくる峰間京。昔の自分の罪を神棚に上げる傲慢さにちょっと呆れつつも、私はその話の犯人が気になって脳内で検索してみる。
そこまでひどい奴いるかな?女癖の悪さと、横着する性格を併せ持つ京の先輩……。
……。
いるね。
「……締切過ぎてもFPSやって仕事進めない人?」
「うん。最近はラブホ入り浸って全然帰ってないらしい」
「家引き払えよ」
「ほんとそれ」
ガチ引きする私に、くすくすと楽しそうに笑う京。
三次審査の時は、今と違って、私と京の間にはなんとなく距離感があった。けれど、彼の悪口を言う時だけは妙に団結できてしまったことを思い出す。
菅原琥珀の時といい、人の悪口でしか他人と距離を縮められない自分どうなの、とは思うけれど。
でも、今回に関しては陰で言われるようなことをやってるあっちが悪いと思う。
それにもう関わることもないだろうし、今更どれだけボロクソ言ったって、本人に届くこともきっと──
