「そしてこれが提出書類一式……ではなく、狭山しえりちゃんのグラビアポスター」
……出た。
見覚えのありすぎる展開に、思わず顔をしかめた。嬉々として見せてこないでください。私が女だって知っててこれならセクハラですからね、普通に。
前回は栄輔が話を振られて気まずい空気になってたけど、今回ここにいるのは下ネタ大魔王峰間京だ。当然笑いながら乗っかるだろう。そしたら私一体どんな顔して聞いてればいいんだろうか……と、ちょっと身構えてしまうけれど。
京はこちらの反応を確かめるように一瞥した後、あっさりと突っぱねた。
「姫のお目汚しになるから仕舞ってもらえます?」
ん……?意外。
デリカシーの欠如で悪名高い峰間京らしからぬ対応だな。
いや、でもよく考えてみたらこの人、本気で空気が凍る下ネタはあんまり言わない気がする。
露骨すぎるものとか、冗談に昇華できないやつは、案外ちゃんと避けるタイプなのかも……?
と、少し評価を改めた私とは裏腹に、静琉は口を尖らせ不満げな反応。
「チッ……お前とは話が合いそうだと思ったのに」
「あーいや、俺意外とそういう界隈詳しくないんすよ。ほら、現実で事足りてきたし♡」
「うわっ」
前言撤回、やっぱこの人普通に露骨。せっかく株上がりかけてたのに、大暴落でプラマイマイナスだ。この人、ちゃんと女たらしから更生してるんでしょうね……?
下ネタトークをできる仲間を探し続けている静琉も静琉だし、二人とも女子の前なのにいい加減にしてほしい。
