どう返したらいいか全く分からない文面、謎の内輪ノリへの巻き込まれ。
無視すれば調子乗ってる認定されるし、返したら返したで終わりの無い会話が続いていくしで、毎日地味に精神を削られていた。
さらにきつかったのは、レッスンで忙しくて話題についていけなかったからか、女の子たちの輪にあまり入れなかったこと。
必然的に残るのは、話が合わなくても構わず絡んでくる彼女探し中の男の子だけなので、いつの間にか男好き認定され、同性から距離を取られるようになっていった。虚しすぎる。せっかくビジュ悪くして通ってたのに何も役に立ってない……。
唯一役立ってることがあるとすれば、学校でめちゃくちゃ地味だったからこそ、今実名で男装していても誰にも同一人物だとバレていないことくらいだろうか。
学校には私と違って分かりやすく可愛い子も結構いたのに、男子たちは、何故かやたらと『掘り出し物』を見つけたがるんだよね。目立たないのに実はちょっと可愛い子とか……。私も多分その枠でよく絡まれてたんだと思う。
うーん……思い出したら頭痛くなってきた。これ以上気を遣うべき人間関係を増やしたくないよ……。
と、ちょっと項垂れる私の横で。
黙って話を聞いていた京が、怪訝そうに首を傾げた。
「……ってか、なんで俺らだけなんすか。ファイナリストで高校生だったら、兎内双子も入るんじゃ?」
