「俺があんなにラーメン行こ行こ言うてた時全スルーやったのに、遼次くんとはいちゃいちゃデートするんやー。うーわー」
「はっ、いや、その時とはだいぶ状況違うじゃないですか!」
それに一応男同士っていう体裁だし、デートとかじゃないから!語弊ある言い方ほんとやめて!!
助けを求めて慌てて遼次に視線を投げれば、彼も彼で何故か勝ち誇ったような表情のまま訂正する素振りも見せない。
なんかさぁ……ずっと思ってたけど、どうして男装バレしてない人たちにも完全なる異性扱いされてるの。
鎌倉時代の寺とか女人禁制でBLばっかだったって聞いたことあるけど、それと同じ類?男だけの空間になると人間って性癖狂っちゃうの……?
と、くだらないことに思考を巡らせる私をよそに、陽斗が呆れたように飛龍に話しかける。
「てか飛龍くん、なんでさっきからそんないつも通りなんすか?ちょっとくらい泣かないと尺取れないですよ?」
打算的な陽斗のアドバイスに、飛龍は表情を変えず、ニコニコと笑いながら話し出す。
「ま、ぶっちゃけ俺はデビューできればどこでもええねん。ここでデビューするより派生グルのダンスリーダーなった方がモテるらしいし、それならそれでアリかなーて」
「誰の悪知恵だよ」
「篤彦さんに決まってんだろ。あの人ダンサーポジ取られたくないんだから」
「がめつぅ……」
呆れたように顔を引き攣らせる陽斗。いやあなた人のこと言えないけどね、と心の中でツッコんでおく。
