な、なんだろう……?
ただ事ではない空気を感じて、こちら側も思わず背筋が伸びる。告白か?それとも、あの時は思わせぶりしやがって的なクレーム?
二次の時のあの行動は今思い返してもアウト寄りだった自覚はあるから、もしそうだったら全力で頭下げるけど……。
と、あれこれ思考を巡らせる私に。
遼次は、ちょっと気まずそうな表情のまま──
「……連絡先、教えてください……」
ぼそ、と小さく落とした。
「…………えっ?」
予想に反してあまりにも些細なお願いを前に、拍子抜けして変な声が出てしまう。
れ、連絡先……?そんなこと?
あんまり溜めるから、もっとヤバいことかと……って、いうか。
「交換してなかったっけ?」
「二次の時は、交換しようとしたら毎回皆戸遥風に邪魔されてた」
「あっ、そうだったんだ……」
思い返してみれば確かに、遥風は遼次が私に話しかけようとするたびに割って入って牽制してた覚えがある。
それに二次の時はチームワーク壊滅的すぎて、グループラインすらなかったもんね……。
数ヶ月前のことを思い出してちょっと懐かしくなりつつ、私はポケットからスマホを取り出す。
「インスタでいい?」
「全っ然いいよ。ありがとうマジでありがとう」
私の言葉に、ぱあっと表情を明るくさせすぐにスマホを取り出す遼次。
……思ったより元気そうだな。
最近遼次と絡み全然なかったから忘れてたけど、彼のこういう素直なとこ、結構好きだった。
第一印象はちょっと怖いのに、話してみると喜怒哀楽がそのまま顔に出るし、人間らしくて安心感がある。問題児だらけのSYNDICATE組で唯一打算なく関われた存在だったな、なんて懐かしんでしまう。
