静琉の合図で、スクリーンが再び切り替わり始める。
ドクン、ドクン、ドクン、ドクン。
耳の音で、鼓動だけがやけにうるさく響く中。
ゆっくりとエフェクトが晴れ、明らかになった順位は──
7位 椎木篤彦 / ATSUHIKO SHIKI
6位 兎内陽斗 / HARUTO UDAI
5位 皆戸遥風 / HARUKA MINATO
4位 峰間京 / KEI MINEMA
3位 冨上栄輔 / EISUKE TOGAMI
2位 榛名千歳 / CHITOSE HARUNA
1位 天鷲翔 / SHO AMAWASHI
なるほど、まぁ大体予想通り…………
…………
…………
…………ちょっと待って??
一旦素通りしかけた視線を、慌てて引き戻す。
『2位 榛名千歳』
な……
なんで名前あるの?
もう一回言うけど。
なんで名前あるの????
しかも2位って。
今ここで過去最高順位出されても、何も嬉しくないんですけど……?!?!
慌てて壇上の静琉に視線を向けると、真顔+謎のピースで返された。本当にふざけないでほしい。私がどれだけ考えに考えて自分から身を引く決断をしたと思ってるんだ。
今朝の会話であの人『千歳が決めていい』って言ってたよね?あの時間はなんだったんだ?この人、最初っから私のことを手放すつもりなんて微塵もなかったんじゃん……!!
呆気に取られ、ろくなリアクションもできず硬直する私に、両隣から栄輔と遥風の声が飛ぶ。
「千歳くん大丈夫ですか?」
「抜かれてるけど」
遥風の声にハッとしてモニターに目をやれば、カメラがドアップで私を映し出していた。
……やば。
慌てて表情を作り直し、「ありがとうございます……!」とカメラに向かってぺこぺこ頭を下げる。
そんな中でも、相変わらず私の脳内はパニック状態のままだった。私の中で組み立てていた今後のプランがガラガラと音を立てて崩れ去っていく。
巫静琉、後で絶対詰める……!!
