なっ、生の栄輔くんだっ……!!
彼は少し童顔気味なせいで、画面越しだと親しみやすい印象だったけど……こうして見てみると、ちゃんと普通に身長高いし顔ちっちゃいし、めちゃくちゃイケメンのシルエットをしていて震える。
しかも珍しく前髪上げてて大天才……栄輔くんってそこまでビジュアルに注目されてないけど、普通に私、死ぬほど好きな顔なんだよね。なんなら顔ファン。これが沼顔ってやつか。
そしてこちらのスタイリングも、きちんと彼のイメージドンピシャだった。
さっきの千歳くんの純白×桜色の衣装と比べてみると、栄輔くんの方は……セピア写真に映っているみたいな温かみのある白に、薄い金色の刺繍が光って、どこか素朴な印象。けれど、だからこそ彼自身の柔らかな魅力が引き立って良い。
実際、その横顔は、オープニングの甘く重い空気を一瞬で晴らしてしまうほどに澄んでいた。
その手には、落ち着いた山吹色の和傘。現実の汚れを一切通さない、傘の下という名の『聖域』の中で、彼はあまりにも幸せそうにふっと目を細める。
『川風に 揺れし花の ひとひらは──』
袖の長い羽織が、まるで淡い風が吹いたかのように、ふわりと揺れて。
彼の視線が、ふっとこちらに流れた刹那──
ぞくり。
背筋に、強い電流が駆け巡った。
