さっさと嫌いになってくれ〜アイドルオーディションで嫌われたい男装美少女、なぜか姫ポジ獲得?!〜


ちなみに、現在絶賛放送中のエマプロ本編では、ようやく四次のグループ分けと課題曲が決まったところだ。我らが絶対エース・天鷲翔様が、榛名千歳と皆戸遥風を自分のグループに引き入れるというトンデモ激アツムーブをかましてくれたおかげで、今回の千歳くんチームは文字通りの神メンツ。

しかもコンセプトが和風ってことは、確実に千歳姫の和装が拝めるということだ。もうそんなんかぐや姫でしかない。ステージ中にそのまま月に帰っちゃったらどうしよう。ロケット開発して着いて行ってもいいかな。


そんなとんでもない期待感を抱いていた私は、当然のごとく課題曲の使われた映画『桜嵐』を爆速購入し、余裕で10周は回してきた。


物語の舞台は、江戸。

川辺で笛を吹く若侍に初恋をしたヒロインが、残酷な運命に翻弄されて花街に売られ、やがて頂点へと上り詰めていく。けれど、そこで初恋の彼とまさかの再会。

彼は財産を惜しまずに彼女の元へ通い詰め、ついに熱い一夜を共にするんだけど……そこで彼が「共に逃げよう」と、命懸けの足抜けを提案するんだよね。

ここでヒロインはめちゃくちゃに葛藤する。 『愛する人と添い遂げたい』という女の性か、それとも『愛する人を破滅させたくない』という献身か……結局、彼女が選んだのは後者だった。

めちゃくちゃ好きだけど、好きな人の未来を守るため、敢えて残酷な言葉で突き放す……っていう、完全なる悲恋の話。


正直、設定自体はベタ中のベタだけど、これを千歳くんが演じるってなるともうゾクゾクが止まらない。

こういう自己犠牲的なヒロイン、千歳くんに解釈一致すぎるし流石にコンセプト神引きすぎる。この曲候補に入れたのどこの誰ですかこっちは札束と高級菓子折り準備できてますよ!!と内心荒ぶりつつ、私は固唾を飲んでステージの大型スクリーンにじっと目を向けていた。