あーームカムカムカムカする……でも、ここは一旦落ち着かなければ。
だって、照明が消えたということは、エマプロ四次審査のステージが間も無く開演するということだ。 私はなんとかアンガーマネジメントを試み、暗闇の中で何度も深呼吸を繰り返した。けれど、誰もが息を潜めているせいで、自分の荒い呼吸音だけがやけに響いてクソほど気まずい。
やがて暗闇に目が慣れ、隣の夢女のシルエットが微かに浮き彫りになる。彼女は既に息を呑み、食い入るようにステージを見つめていた。私もそれに倣い、ステージに真っ直ぐ目を向ける。
そんな静寂が数十秒ほど続いた頃だろうか。
だだっ広い会場の正面、巨大モニターに──
ぽつり、と光が灯った。
『EMERGENCE PROJECT Season3
The 4th Evaluation - LIVE PERFORMANCE』
真っ黒な背景に浮かび上がる、硬質なフォント。
そして、静寂を裂くように。
ドン……ドン……ドン……ッ!!
重低音のビートが、一定間隔で鳴り響き始めた。
うわっ、何これ凄い……!!
会場全体を揺らすように、広がっていく音。身体の芯までビリビリと共鳴する衝撃に、脳内麻薬が一瞬にしてドバドバに溢れ出す。
