「女装とか?」
「はぁ?どこに需要あんだよ」
「確かに」
千歳くんの女装なら金積んででも見たいけど、峰間京の女装なんてクソほど興味ないばかりか目に毒すぎて逆にこっちが罰ゲームだ。
それに、そんな一時的なものじゃ本気のダメージは与えられない。もっと長引くウザくて屈辱的な罰ゲームって何があるかな……。
うーん……と首を捻る俺の横で、遥風が涼しい顔で口を開いた。
「前髪ぱっつんとか」
「それだっっ!!!」
絵面想像したらガチでおもろくて、手を叩いて死ぬほど大爆笑してしまう。
いっつもスカしてうざったく伸ばしてる京の前髪を眉上でぱっつんに切り揃えて、そのおぼっちゃまスタイルでいつも通り煽ってこられても何もダメージねぇわ。あーーヤバい腹痛った。
「めっちゃいいめっちゃいい!!!確定なっ!!もし俺が死んだら絶対やれよ!!」
「恥ずかしくてもう千歳に甘い台詞吐けねぇな可哀想に」
「殺すねお前ら」
いやいやいやこっち命懸けてんのに前髪数センチで済ましてあげるんだからだいぶ優しいだろ。感謝してほしいくらいなんですけど?
笑いすぎて呼吸困難一歩手前みたいになる俺に、遥風もけらけらと笑いながら、トンッと肩を叩いてきた。
