「俺、千歳くんの家知ってますけど?」
ピシリ。
空気が、一瞬凍りつく。
なっ、なんだよ……?
戸惑う俺をよそに、二人は数秒間黙り込んだ後──
顔を見合わせて、盛大にため息を吐いた。
「栄輔くーん……いくら千歳が大好きだからってストーキング行為はちょっとー……」
「そういう一線は超えない奴だと思ってたんだけどな……」
「いや違う違う違う!!!」
どうしようもないゴミを見るような二人の視線に、すぐさま抗議する。またコイツら肩組んで俺のこといじめてきやがって……さっきまでお前ら敵同士だっただろうが!!現金すぎんだろ!!
めちゃくちゃイライラしながらも、俺は必死に誤解を解こうとする。
「四次の前の休暇中、千歳くんと一緒に帰ったことあって、その時に家見える位置まで送ったんすよ!!これガチ!!」
「まあまあまあそういうことで進めてやるか」
「一旦ね?一旦」
なぁーーんでそっちが譲歩したみたいな雰囲気になってんだよっっ?!てかまずGPS前科持ちがマトモ面すんなって!!自分のこと神棚に上げやがって!!
などなど、色々と言いたいことはあったけれど、ここでいちいち喧嘩してたら埒があかない。俺は大人なので舌打ち一つで済ませて、千歳くん救出作戦に話を戻す。
