「……でも、俺らだけで誰の手も借りずに千歳くんを探すのは無謀なんじゃない?」
「んー、まぁそれは確かにね。俺ももうGPS仕込んでないし……」
俺の言葉に、ちょっと難しそうな顔をして考え込む京。やっぱそうだよなぁ……と聞き逃しかけるけれど。
……ん?
GPSて何?
その言い方だと、今まで仕込んでたみたいになりますけど大丈夫すかね??
ドン引きする俺を華麗にスルーして、遥風がさらりと肩をすくめた。
「だったら、外部の奴を頼ればいい」
待て待て待てGPSのくだりスルー?!触れろよ?!と、内心ツッコむ俺を置き去りにして、二人は勝手に話を進めていく。
「ふーん。というのは?」
「千歳の父親とか」
千歳の父親。
さらりと投下されたその単語に、反射的に心臓がドクンと嫌に鳴った。
四次審査開始前、兎内双子の家にエマプロを見に行った帰り道。
俺が千歳くんにハグをしているところを目撃されたという、とんでもない黒歴史を思い出してしまったのだ。
確かに顔は千歳くんみたいにとんでもなく整ってはいたけど、千歳くんみたいな優しさは皆無だった彼。
しかも何故か、千歳くんはその人に対して敬語を使っていた。正直、闇しか感じない。
あんな明らかに怪しい奴頼るの嫌だよ……とちょっと表情を引き攣らせる俺をよそに、遥風は淡々と説明していく。
