「……みーんなすぐそうやって言いますけど、こっち普通に彼女何人かいましたからね。それも俺から告ったことないですし、全部俺から振ってますし?」
どうだ、驚いただろ!
みんな俺が最年少だからってバカにしてくるけど、中学生なりに俺だってちゃんと経験くらいある。
一目惚れしたのだって千歳くんが初めてだし、こんなふうに、ここまでガチで片想いしてるのだって正直かなり珍しいんだから。
思いきりドヤりながら、ちら、と反応を確認してみると──
「……それちょっと自慢に思っちゃってるあたり……ねぇ」
「ま、まぁそういう時期もあるだろ……」
明らかに含みのある京の言葉に、妙にわざとらしくフォローを入れてくる遥風。
…………なんだろう。
なんだかとてつもなく恥ずかしいぞ。
今まで十数年間生きてきた中で一番と言っていいくらい屈辱的なんだけど。
もしかして俺痛かった?そっか、こういうの自分から言ったら逆にバカにされるんだ……うわあああだとしたら待ってちょっと待ってさっきの発言撤回させて……。ってかそもそもこの爆モテ女たらしクズ野郎どもに経験でマウント取ろうとしたのが間違いだった気が……。
一瞬にして自己嫌悪に突き落とされ死にたくなる俺に、遥風と京は結託して追い討ちをかけてくる。
「てか栄輔、お前そんな声低かったっけ」
「いつもの爽やか後輩くんボイスはどうした〜?」
「千歳居ないからって怠けてんじゃねーぞー」
クッッッソ……マジ嫌いコイツら。別に好きな子の前で声くらい作るに決まってんだろ?!てか逆になんで自分たちが千歳くんと同じ扱いを受けられると思ってんだよ烏滸がましいな!
ダルすぎる煽りに流石に腹が立ってきてしまった俺は、すかさず言い返す。
