──そして、約一時間後。
ようやくゲームの決算が終わり、順位が決着した。
遥風と京は、お互いの足の引っ張り合いによって順位が沈み、漁夫の利で一位を勝ち取ったのは栄輔だった。
そして、最下位はもちろん──
『4位 ちとせ社長 マイナス1兆8000万円』
私だ。
「すげぇ。この年数でここまでデカい損失出した奴初めて見たわ」
「逆に才能っすね」
周囲からの声がもはや感嘆混じりになっていて、流石に恥ずかしくてこの場から消えてしまいたくなる。
最初の頃こそ資産がなくなるたびに悲鳴をあげていたものの、進んでいくにつれて逆に赤字がどこまで膨らんでいくのかを静かに見守るだけになった。
つくづく、この運の悪さでよくここまで生き延びてこれたなって思う。
生まれる前の親ガチャも大凶引いたみたいなもんだし……
私って、生まれる以前の容姿選択で運を全部使い切ったんだろうなぁなんて、変な悟りを開いてしまう。
と、そんな私たちのバトルを後ろから観戦していた椎木篤彦は。
終わる直前まで眠そうにしていたけれど──決着が着いた途端、待ってましたとばかりに上体を起こして。
「はい、したら最下位の千歳くんは罰ゲームな」
と、嬉々として何やら恐ろしいことを言い出した。
……え?
罰ゲーム?
き、聞いてないんですけど……。
