『No will, no heart, just rhythm and a beat
Programmed to shine, but never truly speak
(意志も心もない ただリズムをなぞって
光を放つように作られたけど 本当の声なんてない)』
貼り付けたような、笑み。
息継ぎの気配すら感じさせない、研ぎ澄まされた発声。
自然であるはずの振る舞いに、どこかマリオネットめいた不気味さがある。
人間らしさの剥奪された、プログラムされたような異質な美に、観客席からポツポツと驚き混じりの声が漏れ始める。
「...He’s too perfect... Is he even human?(……綺麗すぎる……本当に人間?)」
「Is that AI? Like, the cutting-edge kind?(あれ、AIじゃないの?最先端の)」
「He didn’t even flinch at the booing... Is he a machine?(ブーイングにもまったく動じなかったし……機械なんじゃない?)」
ざわめきが、伝染する。
そうして徐々に、けれど確かに、観客席の温度が変わっていく。
理解できない。
けれど、目を離せない。
ブーイングを続ける者もいたが、息を潜めて見つめたり、慌てたようにスマホを取り出し録画ボタンを押したりする人影もちらほら増えてきた。
その空気は──
ローガンの巻き起こした爆発的な熱狂というよりも。
天鷲翔。
鷹城葵。
白藤天馬。
黒羽仙李。
錚々たる日本の天才たちが巻き起こしてきた──
静かな『畏怖』に近かった。
