「おはよー、遥風、千歳くん」
完璧な爽やか笑顔を浮かべる翔。
黒のタートルネックに羽織ったジャケットを靡かせ歩く姿は、やはり異次元のカリスマオーラを放っている。
無造作にセットされた前髪が、少し目にかかってミステリアスな雰囲気。
この人も、毎回ビビるくらい顔が良いんだよね……。実際、今も私、ちょっと気圧されてる。
翔は私を軽く一瞥した後、何気ないふうを装って遥風に話しかける。
「遥風、お前千歳くんと仲良かったっけ?」
「何?悪い?」
遥風は涼しげな笑みを浮かべながら、堂々と翔を見つめ返す。
「ちょっ、翔!いいから……!」
慌てて翔に追いつき、腕を引いて戻らせようとする栄輔。
しかし、翔は止まらない。
「いや?気になっただけだよ。千歳くんは誰とも仲良くしないタイプなのかなーって、勝手に思ってたから」
「ほんといいってば、翔!」
うっわ、バチバチじゃん……。
居心地が悪くて、ちょっと身体を縮こまらせていると、遥風がポンと私の肩に手を置いた。
「千歳にだって友だち選ぶ権利くらいあんだろ。な?」
なんだなんだ、と周囲の視線が集まってくる。
当然だ。精鋭揃いのトップ10のうちの半数が集まって、何やら揉めているみたいなんだから。
完全にゴタゴタに巻き込まれたな、これは。
けど、逆にこれを利用すれば、栄輔、翔の実力者2人を完全に敵に回せるかもしれない。
私はカメラの前なので、人の良い笑顔は崩さないまま、言う。
「俺だって、仲良くしたいと思った奴とは仲良くする」
栄輔の表情がぴしりと固まった。翔の笑顔も凍りつく。
篤彦は「あら」と言うように、指先で萌え袖のニットを引っ張りながら、口元を押さえた。
──沈黙。
張り詰めた空気の中、一拍の間を置いて、篤彦がふっと唇を開く。
「栄輔、失恋やな♡」
「黙ってください篤彦くん」
翔が冷たい声音でバシッと言うが、篤彦は気にしていないようでニヤニヤするだけ。
この地獄みたいな空気を楽しめるなんて、椎木篤彦、大人しそうな美人顔のくせに、結構やばい奴の予感……。
「本人もこう言ってるわけだし、あんま口出しして来んなよ、な?」
遥風がニッと勝ち誇った笑みを浮かべ、見せつけるように私の肩を引き寄せた。
ほんと、笑っちゃうくらい性格悪いな。
この状況でさらに煽っちゃう図太さ、尊敬する……。ほんと、なんでこんな奴にバレちゃったんだろ。
翔の表情がピクリと動く。
言葉こそ発しないものの、彼が遥風に向ける視線の温度が一気に冷え込んだのがわかった。
しかし、それだけじゃなかった。
なぜか別の方向からも、殺気を帯びた強烈な視線を感じたのだ──しかも、異様に執念深い。
嫌な予感がして、私は反射的に振り向いた。
完璧な爽やか笑顔を浮かべる翔。
黒のタートルネックに羽織ったジャケットを靡かせ歩く姿は、やはり異次元のカリスマオーラを放っている。
無造作にセットされた前髪が、少し目にかかってミステリアスな雰囲気。
この人も、毎回ビビるくらい顔が良いんだよね……。実際、今も私、ちょっと気圧されてる。
翔は私を軽く一瞥した後、何気ないふうを装って遥風に話しかける。
「遥風、お前千歳くんと仲良かったっけ?」
「何?悪い?」
遥風は涼しげな笑みを浮かべながら、堂々と翔を見つめ返す。
「ちょっ、翔!いいから……!」
慌てて翔に追いつき、腕を引いて戻らせようとする栄輔。
しかし、翔は止まらない。
「いや?気になっただけだよ。千歳くんは誰とも仲良くしないタイプなのかなーって、勝手に思ってたから」
「ほんといいってば、翔!」
うっわ、バチバチじゃん……。
居心地が悪くて、ちょっと身体を縮こまらせていると、遥風がポンと私の肩に手を置いた。
「千歳にだって友だち選ぶ権利くらいあんだろ。な?」
なんだなんだ、と周囲の視線が集まってくる。
当然だ。精鋭揃いのトップ10のうちの半数が集まって、何やら揉めているみたいなんだから。
完全にゴタゴタに巻き込まれたな、これは。
けど、逆にこれを利用すれば、栄輔、翔の実力者2人を完全に敵に回せるかもしれない。
私はカメラの前なので、人の良い笑顔は崩さないまま、言う。
「俺だって、仲良くしたいと思った奴とは仲良くする」
栄輔の表情がぴしりと固まった。翔の笑顔も凍りつく。
篤彦は「あら」と言うように、指先で萌え袖のニットを引っ張りながら、口元を押さえた。
──沈黙。
張り詰めた空気の中、一拍の間を置いて、篤彦がふっと唇を開く。
「栄輔、失恋やな♡」
「黙ってください篤彦くん」
翔が冷たい声音でバシッと言うが、篤彦は気にしていないようでニヤニヤするだけ。
この地獄みたいな空気を楽しめるなんて、椎木篤彦、大人しそうな美人顔のくせに、結構やばい奴の予感……。
「本人もこう言ってるわけだし、あんま口出しして来んなよ、な?」
遥風がニッと勝ち誇った笑みを浮かべ、見せつけるように私の肩を引き寄せた。
ほんと、笑っちゃうくらい性格悪いな。
この状況でさらに煽っちゃう図太さ、尊敬する……。ほんと、なんでこんな奴にバレちゃったんだろ。
翔の表情がピクリと動く。
言葉こそ発しないものの、彼が遥風に向ける視線の温度が一気に冷え込んだのがわかった。
しかし、それだけじゃなかった。
なぜか別の方向からも、殺気を帯びた強烈な視線を感じたのだ──しかも、異様に執念深い。
嫌な予感がして、私は反射的に振り向いた。
