「……なに、言ってんの?」
声の震えを、押し隠しきれない。
心臓が張り裂けそうに跳ね、呼吸が浅くなる。
──なんで?なんでバレてる?
ハッタリ?それとも単なる悪ふざけ?
そう思いたかったのに、彼の表情は確信に満ちて、どこか面白がるような色まで浮かべている。
「誤魔化さなくていい。こっちは全部知ってる」
収録初日に栄輔に向けていた敵意剥き出しの視線とは180度違う、甘やかな眼差し。
その態度が逆に怖くて、硬直してしまう。
そんな私の髪に遥風は手を伸ばすと、そのままなんの躊躇いもなくウィッグを外された。
──はらり。
柔らかく、地毛が頬に落ちる。
「……?!ちょっと!!」
何考えてんの?!
カメラが無いとはいえ、こんなところでウィッグを外されるなんて、言語道断。慌てて取り返そうと手を伸ばすけど、遥風は軽々と避け、私の届かない位置でそれを掲げる。
「……うわ、こーやって見るとマジで女の子」
感心してる場合じゃないから、早く返してって!
焦って、飛びつこうとした瞬間──
ぐらっ。
「あっ──」
足がもつれて、バランスが崩れる。
──倒れる。
そう思った瞬間、強い腕が私を抱き寄せた。
がっしりとした腕の中、衝撃を和らげるように支えられる。
肌に触れる体温、ふわりと香るシトラス系の香り──。
「……ご、ごめん」
条件反射で謝る。
だけど、遥風は何も言わず、私を抱きかかえたまま。
「あの、遥風?」
恐る恐る呼びかけた瞬間、彼が静かに顔を寄せてきた。
──首筋に、熱が落ちる。
「っ……な、なになになに?!」
突然の行動に、パニックになる。
首元にかかる熱い吐息。心臓が早鐘を打つ。
「あー、マジ気分良い。どーしよ」
「は?ちょっ、やめ……!!」
必死に押しやろうとするけど、びくともしない。
この人、なんなの?ただの女好き?!
声の震えを、押し隠しきれない。
心臓が張り裂けそうに跳ね、呼吸が浅くなる。
──なんで?なんでバレてる?
ハッタリ?それとも単なる悪ふざけ?
そう思いたかったのに、彼の表情は確信に満ちて、どこか面白がるような色まで浮かべている。
「誤魔化さなくていい。こっちは全部知ってる」
収録初日に栄輔に向けていた敵意剥き出しの視線とは180度違う、甘やかな眼差し。
その態度が逆に怖くて、硬直してしまう。
そんな私の髪に遥風は手を伸ばすと、そのままなんの躊躇いもなくウィッグを外された。
──はらり。
柔らかく、地毛が頬に落ちる。
「……?!ちょっと!!」
何考えてんの?!
カメラが無いとはいえ、こんなところでウィッグを外されるなんて、言語道断。慌てて取り返そうと手を伸ばすけど、遥風は軽々と避け、私の届かない位置でそれを掲げる。
「……うわ、こーやって見るとマジで女の子」
感心してる場合じゃないから、早く返してって!
焦って、飛びつこうとした瞬間──
ぐらっ。
「あっ──」
足がもつれて、バランスが崩れる。
──倒れる。
そう思った瞬間、強い腕が私を抱き寄せた。
がっしりとした腕の中、衝撃を和らげるように支えられる。
肌に触れる体温、ふわりと香るシトラス系の香り──。
「……ご、ごめん」
条件反射で謝る。
だけど、遥風は何も言わず、私を抱きかかえたまま。
「あの、遥風?」
恐る恐る呼びかけた瞬間、彼が静かに顔を寄せてきた。
──首筋に、熱が落ちる。
「っ……な、なになになに?!」
突然の行動に、パニックになる。
首元にかかる熱い吐息。心臓が早鐘を打つ。
「あー、マジ気分良い。どーしよ」
「は?ちょっ、やめ……!!」
必死に押しやろうとするけど、びくともしない。
この人、なんなの?ただの女好き?!
