さっさと嫌いになってくれ〜アイドルオーディションで嫌われたい男装美少女、なぜか姫ポジ獲得?!〜



「Yo, those two just made second row right off the bat.(おい、あの二人、いきなり二列目かよ)」

「Sho, I get. But the tall dude next to him? Who even is that?(翔は分かる。けど隣の背の高い男は?誰だ、あれ?)」

「No idea, but he's straight-up fine.(知らないけど、めちゃくちゃイケてるな、彼)」


スタジオ内のトレーニーたちが、翔のみならず、遥風の外見にまで湧き始めた。


やっぱり遥風のビジュアルは、どの国でも一目で注目を集めるレベルなんだろう。


翔と並ぶと、さらにその存在感は強くなる。

冷たいカリスマの持ち主である翔と、貴公子のように端正で華やかな遥風。

王と王子、という形容がバッチリ似合ってしまうようなどこか高貴な雰囲気が、彼らには共通していた。


……すごいなぁ、ほんと。


騒がれる彼を遠巻きに見ながら、私は完全に打ちひしがれていた。

このままじゃ……私は絶対に明日、足手纏い確定だろう。


何やってんだろう、本当に……。