……え。
思わず言葉を失う私を、瞳に意地悪な光を瞬かせ、じっ、と間近で見つめてくる京。
「俺は別に、ずっとこのままでもいいけどね」
挑発するような京の口調に、うっ、と言葉に詰まる。
それ、ずるい。
わざと、もっと悪い選択肢を出してきて、要求を呑ませようとするやり方。
私も人にやってるから、京のこと言えないけど──
「どうするの」
さら、と私の髪に指を通し、面白そうに急かしてくる京。
私が動揺してるのを心底楽しんでるみたい。
……ああ、もう、超不本意だけど──
この過激なスキンシップを永遠に続けられるよりはよっぽどマシだ。
私はちょっとため息を吐くと、京の頬に手を添えて軽く引き寄せて。
軽く、触れるだけのキスをした。
ドクン、ドクン、ドクン、と破裂しそうなくらいに心臓が高鳴る。
そうせざるを得なかった状況だとしても、やっぱり自分からするのは恥ずかしさが段違い。
私はもうまともに京の顔を見れなくて、真っ赤になって俯いたまま、絞り出すように聞く。
「……いい?」
──と、次の瞬間。
グイッ!
無理やり顎を上向かせられたかと思うと──
再び、唇を重ねられた。
「〜〜っ!!」
終わりにするって、言ったのに……!
