私は京を無視して、再度二次審査結果に目を通す。
今回の通過者の数は、全部で16人。
最下位通過は、小山明頼。明頼は、前回も25位でギリギリの順位だったけど、今回も食らいついてきたみたい。
そのまま、視線を上に滑らせ、今回のトップ10を見てみる。
1位 天鷲翔
2位 皆戸遥風
3位 峰間京
4位 兎内陽斗
5位 冨上栄輔
6位 椎木篤彦
7位 灰掛遼次
8位 新海飛龍
9位 榛名千歳
10位 兎内雪斗
……遥風が、2位。
その事実に、ドクンと大きく胸が鳴った。
ようやく認められたんだ、彼の努力が。
私の行動が、ただ遥風を傷つけるだけになったらどうしようかとすごく心配してた。
けど、遥風はきちんと負の感情を表現に昇華できたんだ。
……良かった。
これで、良かったんだよね。
ちょっと目を伏せる私の表情を、何も言わずに見つめる京。
何か言おうとしたのだろうか、彼がちょっと口を開きかけたところで。
ブーッ、と手の中のスマホが振動した。
『さよ:京やっほー♡いま通話できる?』
……うわ。
「京、友達からメッセージ」
すぐに京にスマホを返す。すると、ちょっと笑う京。
「この子は友達じゃなくて彼女ね」
さらりと告げられた衝撃発言に、私は思わず目を見開いた。
あの峰間京に、本命がいたなんて。
「京、彼女いたの?!」
思わず身を乗り出して聞くと、京はなんでもないように肩をすくめ答えた。
「いるよ。今、5人いるかな」
「……ん?」
なんて?
「それ、セフレと何が違うの?」
思わず聞き返す私に、ちょっと考え込む素振りを見せる京。
「夜以外にも会っていいかなって子は彼女じゃない?」
……やっぱ、この人の貞操観念狂ってる。
じとっとした視線を送ると、揶揄うような笑顔で返される。
「千歳ちゃんも付き合いたい?6人目で」
「きっ……」
「き?」
「いや」
本音がこぼれそうになったのをなんとか抑える。
今私は京に弱みを握られている状態なんだから、下手な態度は取れない。
