さっさと嫌いになってくれ〜アイドルオーディションで嫌われたい男装美少女、なぜか姫ポジ獲得?!〜



──ドキッ。


心臓が、嫌な音を立てた。

まさか遥風の口から霞の名前が出るとは……。


っていうか、やけに気づくの早いな。

まさかこの人、私のフォロー欄わざわざ監視してるわけじゃないよね……?


内心冷や汗ダラダラの私に、遥風はいつになく真剣なトーンで忠告してくる。


『あいつマジでやべぇから、関わんのやめろ。フォローも外せ』

「……知り合いだったっけ、遥風」

『うん。ってかガッツリ同世代で活動してたし』


その言葉に、私はハッとする。

そっか、確かに遥風がTRICKとして人気だった時代と、femtoがデビューした時代って結構被ってるよね。

しかも、どちらもグループセンターで年齢も近い。


同じファン層を奪い合うグループ同士、実は結構バチバチだったりしたのかな?

まぁ、何にせよ、私のこれは任務だから、いくら遥風に忠告されても聞けないんだけど……。