さっさと嫌いになってくれ〜アイドルオーディションで嫌われたい男装美少女、なぜか姫ポジ獲得?!〜




……ははっ、すげぇ、これだよ。

俺は、ずっとこういうのが欲しかったんだ。



気づいて仕舞えば、それはあまりにも甘美な熱で。

脳がじんわりと痺れて、気持ちが良くてたまらない。



あーもう。

ほんっと可愛いな、千歳。



その小生意気な表情も、揶揄った時の焦った顔も、たまに見せる無防備な笑顔も──

全部ひっくるめて、死ぬほど可愛い。

俺のものにして、死ぬまでずっと可愛がってやりたい。



思えば、こんなに退屈って感情を置き去りにさせてくれた相手は、お前が初めてで。

あの雨の日から、今までのクソみてぇな人生が嘘だったんじゃないかってくらい、毎日が刺激的だった。



──だから、千歳。

今更、逃げられるなんて思うなよ。



お前が何を企んでどういう目的で俺に近づいたのかなんて、この際どうでもいい。

俺を利用するつもりだったなら、それはそれでいい。



今のお前に気持ちがなくても、これから力ずくで口説けばいいだけの話なんだから。


そうだろ?なぁ。

待ってろよ。


今まで散々翻弄してくれた分、こっから先は俺が攻める番だ。

作戦だったなんて言わせないくらい、たっぷり、徹底的に仕返ししてやるからな──。