と、一人強い決意を固めていた──その時。
ピピピピッ!!
急に隣で夏葉ちゃんのスマホが爆音で鳴り出して、ビクッ!!と肩が跳ねた。
なっ、何……?!
バックバックと暴れる心臓を押さえる私をよそに、夏葉ちゃんは「あー、ごめんごめん」と涼しい顔でアラームを停止した。
「うちもう出なきゃだわ。今月既に遅刻十回してるから、マネちゃんにどやされちゃう」
さらっと衝撃の事実を吐きながらさっさと荷物をまとめ始める夏葉ちゃん。
鷹城葵といい……エマって、グループに一人は問題児入れなきゃいけない規定でもあるの?
呆れる私の視線を受け流し、彼女はぬいぐるみだらけの薄いスクバを肩に引っ掛けると。
「じゃっ、また月曜ね!」
と、嵐のように教室を去っていった。
タッタッタッタッ、と慌ただしく廊下を駆けていく足音。
それがどんどん遠ざかり、やがて聞こえなくなったところで、教室は完全なる静寂に包まれた。
