さっさと嫌いになってくれ〜アイドルオーディションで嫌われたい男装美少女、なぜか姫ポジ獲得?!〜




はっ……?!



今まで肩を抱くとかはいっぱいあったけど、腰を抱かれるのは先週のあの時以来だ。

パニックになりかける私をよそに、霞は片手で器用にスマホを操作し、机の下で画面を見せてくる。


表示されていたのはメモの画面で、そこに書いてあったのは──



『お前とキスしたことみんなに言っていい?』



衝撃的すぎる文言。


……いやいやいや何を言ってんの?!?!

慌ててバッと視線を上げると、至近距離で霞と目が合う。


私の狼狽を心底楽しんでいるような、最悪に意地の悪い表情。

私に構ってほしくて仕方ないんだろう。あーもう、ほんっと面倒臭い……!!


とはいえ、ここで慌てては相手を喜ばせるだけだ。

そう思った私は、ニコッとなんでもないような笑顔を保って突っぱねる。