さっさと嫌いになってくれ〜アイドルオーディションで嫌われたい男装美少女、なぜか姫ポジ獲得?!〜



「一年軍団早いじゃーん」

「明頼は?」

「アッキー?今日早退だよ。なんかガチ貧血で病院だってさ」

「……」


前髪を整えながらことも無げに答えた夏葉ちゃんに、私はちょっと苦笑してしまう。

ついに小山明頼の血管が悲鳴を上げたらしい。そりゃあんだけ鼻血出してたらそうなるよね、なんかごめん……お大事に……。


しかし、騒がしい明頼が不在だから平和かと言えば、そんなことは無いのがこのメンツの嫌なところ。

むしろ彼の暴走で変な空気が断ち切られることがない分、余計に心臓に悪い展開が起こりそう。


霞は、当然のように私の隣に腰を下ろす。同時に夏葉ちゃんはここぞとばかりに、京を隣に勧誘し始めた。


「京ちゃんおはよー!こっち隣おいで」

「はいはい」

「ついでに付き合おっか♡」

「は?嫌です」

「はぁー?!なんで?!センス悪いってマジで〜」