さっさと嫌いになってくれ〜アイドルオーディションで嫌われたい男装美少女、なぜか姫ポジ獲得?!〜




「……悪いことは言わない。やめとけ、マジで」

「何?あんたもモテるんだから僻む必要ないでしょ」

「別にこれは僻みとかじゃないし、そもそもモテてな」

「え?モテてるよねぇ?カス君に」

「ゲホッ」


流石に今回はむせてしまった。

飲み物が変なところに入って涙目になる私に、茉白ちゃんが隣から「大丈夫?」と背中をさすってくれる。

天使のような茉白ちゃんとは正反対に、夏葉ちゃんはニヤニヤと悪魔の笑みを浮かべて続ける。


「あの人、今日もどうせ隣に座ってくるよ〜?愛されてんね〜姫♡」

「いや、霞先輩が狙ってるのは俺じゃなくて茉白ちゃんで……!」

「んなわけないじゃーん。茉白口説いてんのも千歳に構ってほしいからに決まってるでしょ」


霞の私への好意が、しっかり女子組にもバレている……。