そんな私の心配をよそに、さっきから机に突っ伏して、拗ねた顔でインスタの通知ページを秒刻みで更新し続ける夏葉ちゃん。
あーダメダメダメ、SNSの監視はメンヘラの始まりだよ。早く本調子に戻ったほうがいい、でないとこの子もどこぞの地下アイドルみたいに拗らせちゃう。
「はぁー……なんで?普段けっこー喋ってんだから通してくれたっていいじゃん」
「よく言うよ。自分もスポーツ専攻の男友達死んでも通さないくせに」
「いや繋がる意味ある?あいつら知らん海外サッカーの結果と知らん海外ラッパーの曲しか載せねぇじゃん」
「そんなことはないよ」
「その点峰間京はほんまに全要素メロすぎんの。てかもう顔見なくてもシルエットからカッコいいじゃんあんなの。この前の眼鏡とかばりエロくなかった??あまりに良すぎて一周回って吐き気が」
「分かった。分かったから一旦ストップ」
暴走機関車になりかけた夏葉ちゃんを慌てて制止する。
このままではダメだ。私は一つ静かにため息を吐いた後、かつてない真剣な表情で向かいの彼女と視線を合わせた。
