さっさと嫌いになってくれ〜アイドルオーディションで嫌われたい男装美少女、なぜか姫ポジ獲得?!〜




テーブルの下の出来事だったから、他人の目には私がドジって自爆しただけに見えるだろうけど──

今のは、確実に計算の上で仕掛けられていた。


危機察知した私は、慌てて身を引こうとするけれど──


「……なぁ。そんなに俺に抱きつきたかった?」


いとも簡単に阻止され、むしろぎゅっと強く抱き寄せられて、逃げ場を失う。


いや、どう考えても抱きしめてきてるのはそっちでしょ……?


慌てている間にも、そのまま霞の手はするりと下に降りてきて。


──すり。


パーカーの生地越し、腰のあたり。

そのラインを、確かめるようになぞられた。


…………

…………は?